NASA、ハッブル宇宙望遠鏡の軌道引き上げへ情報提供依頼を公開
NASAは、ハッブル宇宙望遠鏡の高度引き上げと能力向上を視野に、商業的な軌道上サービスへの関心を尋ねるRFIをオンラインで公開した。
- NASAは、ハッブル宇宙望遠鏡の軌道引き上げと整備への商業的関心・能力を尋ねるRFIを公開した。
- ハッブルは低軌道で高度が下がり、NASAは2033~2034年に大気圏再突入する可能性が高いとみている。
- 想定される軌道引き上げミッションは2032年までに実施する必要があり、終了時は制御再突入か軌道上廃棄が選択肢だ。
- ハッブルはNASAと欧州宇宙機関の国際協力による資産で、ゴダード宇宙飛行センターが望遠鏡と運用を管理している。
- NASAは2026年10月に低軌道商業ステーションの最終提案要求も公開しており、今回のRFIも低軌道での商業能力への関心を求める動きと重なる。
何が起きたか
NASAは、ハッブル宇宙望遠鏡を支援する軌道上サービスに関する情報提供依頼(RFI)を発行した。このRFIは、ハッブルをより高い軌道へ引き上げるミッションへの商業的な関心を尋ねるもので、オンラインで公開されている。
わかっていること
RFIは、ハッブルをより高い高度へ引き上げるミッションへの商業的な関心と、能力を高めるための整備を尋ねている。
ハッブル宇宙望遠鏡は低軌道にあり、大気抵抗によって高度が徐々に下がっている。自前の推進系で自機の軌道を維持することはできず、NASAは2033年から2034年にかけての時期に大気圏再突入する可能性が高いとみている。
想定される軌道引き上げミッションは、2032年までに実施される必要がある。任務終了時の選択肢としては、安全な制御再突入または軌道上での廃棄が挙げられている。
ハッブルはNASAとESA(欧州宇宙機関)の国際協力による資産で、すでに軌道上にある。望遠鏡とミッション運用はゴダード宇宙飛行センターが管理し、科学運用は大学宇宙研究協会が運営する宇宙望遠鏡科学研究所がNASAのために行っている。ロックヒード・マーティン・スペースはゴダードでのミッション運用を支援している。
商業産業界は、衛星の捕獲と軌道上サービスを提供する能力を急速に発展させてきた。NASAはハッブルに続くフラッグシップミッションも開発している。
なぜ重要か
ハッブルは35年以上にわたり、人類の宇宙観を根本的に変えてきた国家的象徴であり、すでに軌道上にある資産だ。寿命を延ばすことは、より多くの発見、より多くの科学、宇宙理解を広げる機会を意味する。
商業業界が衛星捕獲と軌道上サービス能力を急速に発展させてきた中で、NASAはハッブル支援のために商業的な関心を直接尋ねている。これは軌道上の既存資産の維持が商業能力の適用先として扱われていることを示す。
背景
2026年10月には、NASAが低軌道商業ステーションの最終提案要求を公開していた。今回のハッブル支援のRFIは対象こそ異なるが、低軌道で商業能力への関心を求めるNASAの動きとして、この先行報道と重なる。
出典
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