NASAグレン、月面・火星で製造可能な生分解性材料を開発

  • NASAグレンは、月面や火星で直接製造できる可能性がある生分解性材料を開発した。
  • 生分解性プラスチックに模擬月・火星塵を混ぜると、強度と加工性が向上する。
  • 材料は、構造ブラケット、レンチ、椅子などの装備を現地製造に使える可能性がある。
  • 複数の試料がMISSE-23ペイロードに含まれ、材料は極端温度の試験も受けている。
  • 現地資源利用により、打上げ重量とコストの削減につながる可能性がある。

何が起きたか

NASAグレン研究センターのチームが、月面や火星で直接製造できる可能性がある生分解性材料を開発した。模擬月・火星塵を混ぜたプラスチックで、将来の宇宙任務での製造に使える可能性がある。

わかっていること

材料はクリーブランドのNASAグレン研究センターで開発された。将来の宇宙任務での製造に使われる可能性があり、月面や火星で直接作れる可能性がある。

NASAグレンのAllison Christy研究化学エンジニアが、サマーインターンのTyler Klinchuch、Ethan Bilodeau、Emma Levensonのチームを率いた。

チームは生分解性の特殊プラスチックを模擬月・火星塵と混ぜた。このプラスチックは、乗員の廃棄物や二酸化炭素を与えた細菌によって生産できる可能性がある。

模擬月面・火星塵の粒子を加えたことで、材料はより強く、加工しやすくなった。塵の種類や量を変えることで性質を調整できる。

灰色の画像は模擬月塵で作った材料、赤っぽい画像は模擬火星塵で作った材料を示している。

この材料は、将来の月面または火星の居住区で、構造ブラケット、レンチ、椅子などの装備製造に使える可能性がある。月面材料を使ったオンデマンドかつ完全リサイクル可能な製造を可能にする可能性がある。

物資を減らして重量を節約し、打上げコストを低減できる可能性がある。NASAは恒久的な月面基地を目標としている。

複数の試料がMaterials International Space Station Experiment 23(MISSE-23)ペイロードに含まれる。材料はGlennのLunar Environment Structural Test Rigで極端な温度の試験を受けている。研究資金はNASAグレンの2026 Center Innovation Fundから出ている。

なぜ重要か

月面や火星の塵を材料に利用できれば、現地資源利用によって打上げ重量とコストを抑えられる可能性がある。装備を現地で作れる可能性は、任務に携行する物資を減らすことにつながる可能性がある。

NASAが恒久的な月面基地を目標とする中、月面材料を用いた完全リサイクル可能な製造の可能性は、月面拠点の装備調達に関わる論点になる可能性がある。

出典

  1. 1.NASA News Releases

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