ファイアフライ、SSCスペースとアルファロケット複数回打上げ契約を発表
- ファイアフライ・エアロスペースとSSCスペースは、エスレンジ宇宙センターからアルファロケットを2回打ち上げる複数回契約を結んだ。
- この契約により、アルファロケットは欧州本土から初めて軌道打上げを行うことになる。
- SSCスペースは2回の打上げで全ペイロード容量を確保し、政府と商業顧客にペイロードスペースを割り当てられる。
- エスレンジ宇宙センターの射点複合施設3Cでは主要インフラが完成し、最終的な発射台工事が進行中である。
- 大西洋を越えた規制枠組みと射点多様化により、NATO同盟国にとっての宇宙アクセスの自律性と安全保障が強化される。
何が起きたか
ファイアフライ・エアロスペースとSSCスペースは、スウェーデンのエスレンジ宇宙センターからアルファロケットを2回打ち上げる複数回打上げ契約を発表した。
今回の契約は両社の既存パートナーシップを拡大するもので、アルファロケットが欧州本土から打ち上げられる初のケースとなる。
わかっていること
打上げは、SSCスペースが所有・運営するエスレンジ宇宙センターの射点複合施設3C(Launch Complex 3C)から行われる。
SSCスペースは、この2回の打上げについて全ペイロード容量を確保済みであり、政府および商業顧客にペイロードスペースを割り当てることができる。打上げにはスウェーデンの国家安全保障ミッションおよび商業ライドシェア顧客のペイロードが含まれる。
射点複合施設3Cでは、発射管制センター、ペイロード処理施設、打上げ機統合棟、追跡管制システム、保安・保管施設など主要インフラが完成している。最終的な発射台工事は進行中である。
本契約は、既存のパートナーシップを長期・複数回契約へと発展させたものであり、大西洋を越えた規制枠組みがすでに確立されている。また、この提携はNATO同盟国にとって打上げ射点多様化にも寄与する。
ファイアフライ・エアロスペース(Nasdaq: FLY)は、小型から中型の打上げ機、月着陸機、軌道機を手がける企業であり、約24時間前の通告で商業衛星の軌道投入に成功した初の商業企業、かつ月面着陸に成功した初の商業企業でもある。
SSCスペース(旧スウェーデン宇宙公社)は50年以上の宇宙運用経験を持ち、全世界に拠点を置き、約750名の従業員を擁する。
なぜ重要か
欧州本土からの軌道打上げ能力が大きく前進する。エスレンジ宇宙センターの整備により、欧州は独自の打上げ選択肢を獲得し、宇宙アクセスにおける自律性を高める。
スウェーデンをはじめとするNATO同盟国にとって、信頼性の高い迅速打上げ能力が提供されることで、宇宙領域での安全保障が強化される。ファイアフライの迅速打上げ実績は、この面で重要な役割を果たす。
SSCスペースが全ペイロード容量を確保していることは、商業・政府双方のミッションに向けた確実な打上げスケジュールを意味し、欧州の宇宙市場拡大を後押しする。
背景
ファイアフライ・エアロスペースは2017年に設立され、米国テキサス州中部に設計・製造・試験施設を構える。同社は小型・中型打上げ機「アルファ」、月着陸機、軌道機を擁し、月面着陸と24時間前通告による商業打上げの両方で初の商業企業として成功を収めている。SSCスペースは旧スウェーデン宇宙公社として50年以上の歴史を持ち、全大陸に拠点を置く約750人の宇宙インフラ専門企業である。
出典
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